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知的不良で生きるための49の約束

自分が二流の人生を歩んでいることを自覚している

時間は掛かったが『カラマーゾフの兄弟』は読破した

あと何年生きられるか？を逆算して、常に行動している

旅と恋愛と読書は、仕事以上にプライオリティーが高い

いくら割安でも、通勤定期やバスの回数券は買いたくない

映画のラストシーンで流す涙を、未だ悟られたことがない

たとえ美人が座っていても、会社の受付を愛想よく通らない

『ノブリスオブリューズ』の意味は誰よりも理解していたい

ゆえに北野武の生き方は、内心羨ましいと思っている

義理には厚いが、人情は掛けないことをモットーにする

一週間、誰とも話さなくても苦痛を感じる事はない

男に生まれた以上、最後は体力勝負だと信じている

手紙は形式の美学、ゆえに縦書きで青インクの万年筆を使う

清濁合わせ飲む『グレイジャスティス』な器量を持ちたい

ウエストと足首の太い女とは、一線を越えたことがない

知的不良というと、真っ先にショーン・ペンが頭に浮かぶ

百瀬博教の名言『怪我は自分持ち』を、座右の銘にしている

仕事上の事件や事故に対して、部下に任せず自分が対処する

井戸端会議やうわさ話の類には、参加しないことにしている

喧嘩で負けたことがない。否、負ける喧嘩をしたことがない

明るくてまぶしい夏の海より、暗くて鈍い冬の海が好きだ

転落のリスクを承知で、リセットボタを押せる勇気を持つ

蓄財はしない。使い切ることにしている。が、借財もない。

誰にも告げられない秘密がある

問い詰められても、言い訳はしないと決めている

スリーベースヒットが、野球の醍醐味だと思う

自ら命を絶たないという信念を持っている

万が一の時「延命治療は必要ない」と伝えてある

いくつになっても、全力疾走が可能な男でいたい

緊急を覚えなければ、人前でスマートフォンを使用しない

損得のために、策を弄する男にはなりたくない

ラベルが剥がれたパンプスを履く女には、魅力を感じない

長時間クチャクチャ咀嚼する健康優先主義者は苦手だ

金があるのに、金が切れない男にはなりたくない

バイクやクルマに『ライドオン』することが楽しい。男だから

自慢話を聞かされている側が、白けているのを知っている

「オレは不良だ」と、自ら吹聴する輩を信用しない

理解者は一人の親友と、一等の愛犬がいればいい

「ママー」と叫びながら死んでいった兵士の気持ちが良く解る

コンビニなどで、棚の手前にある商品を買うことにしている

酒を飲まない男も酒に飲まれる男も、真の友達にはなれない

何人を接待しても恥ずかしくない店を知る。自分基準ではあるが

男なら、目立ちすぎないお洒落を身に付けなければならない

カッコつけの『冷やかし』は、命を落とすまであると心得ている

挑発されても、宣告されても、取り乱すことがない男でいたい

稚拙で自己流だが、取り敢えず英語でのやり取りができる

後悔のため息は、つかないようにしている

現役最後の一投『ヘイルメリーパス』は、見事、失敗に終わった

人生最期の時、楽しかった日々がフィードバックすると信じている

2016年
ヘイルメリーマガジン
創刊号に掲載

【ヘイルメリー/Hail Mary】

1.アベ・マリアの意。「おねがい神様」という口語体で使用される。
2.アメリカンフットボールのゲームで、試合終了直前に劣勢チームのクォーターバックが一発逆転を狙って投じる神頼み的なタッチダウンパスのことを「ヘイルメリー・パス」（Hail Mary Pass）と呼ぶことから、「神頼み」や「一発逆転」の意味を持つ。